「老化は克服できる」と断言する著者・堀江貴文が、自らの実践と最先端の医学情報をもとにまとめた“健康投資”指南書。年齢とともに現れる体の不調や老いに対し、「仕方ない」と諦めるのではなく、科学と行動で予防し、快適に働き・遊べる人生を延ばすための方法論を語る。
1. 書籍の魅力とは？
本書は、月刊誌『GOETHE（ゲーテ）』での連載をもとに、堀江貴文氏が8年以上の取材・実践を経てまとめた集大成。内容は健康実用書として非常に濃く、ただの“自己啓発”にとどまらない「予防医療のバイブル」と言える内容です。
「高級バッグよりカラダに投資せよ」というメッセージの通り、本書が一貫して提唱するのは「健康＝最大の資本」という視点。ビジネスや人生を充実させるには、何より“動ける体”が欠かせないという明快な哲学です。
2. 構成と内容紹介（※ネタバレを避けた範囲）
全体は大きく3章構成。各章は老化の予防・改善に役立つ知識と具体策がテーマです。
- 第1章「老いゆくカラダを阻止する」：筋肉の重要性、ミトコンドリア、エクソソームといったキーワードを軸に、最先端医療の知見を紹介。健康診断の本当の価値や、体のメンテナンスに対する考え方が一変します。
- 第2章「『老いの不便』は解決できる」：視力・聴力・歯・いびき・テストステロンなど、年齢とともに現れる“感覚や能力の衰え”をどのように防ぎ、改善するか。QOLを高める実践アドバイスが豊富。
- 第3章「無駄死にしない知識を持て」：大腸がん、認知症、誤嚥性肺炎といった病気への備え方を紹介。「知っていれば防げる死」を防ぐ、というテーマが強く打ち出されています。
各テーマに専門医の監修・取材が入っているため、信頼性も高く、読みやすい文章で構成されています。
3. 著者の説得力
堀江貴文氏といえば、「ホリエモン」として知られる実業家・起業家。ライブドア事件などで毀誉褒貶の激しい人物ではありますが、健康に対する探究心は並々ならぬものがあります。
実際に予防医療普及協会を立ち上げ、全国で啓蒙活動を行い、自らも医師や研究者と対話を重ねて体験的に学んできた内容を惜しみなく披露。本書は、そうした“知の蓄積”が読者の実生活に落とし込める形で届けられています。
4. どんな人に刺さるか？
- 「いつまでも健康に働きたい」ビジネスパーソン
- 健康に無頓着だったが不安が芽生えはじめた30代以降の方
- 両親の健康を気遣う中年世代
- 体調に不安を感じているが、何から始めたらいいかわからない人
こうした人たちにとって、本書は「なぜ健康に投資すべきか」を明確にし、行動へのきっかけを与える指南書になります。
5. 読後のベネフィット
- 健康診断や人間ドックへの意識が変わる
- 毎日の生活習慣を見直すきっかけになる
- 医療や健康リテラシーが格段に上がる
- 「お金の使い方」そのものの優先順位を見直す視点が得られる
これまでの「自己投資＝スキルや知識」というイメージに、「カラダ」がしっかりと加わることで、人生設計の軸が整う感覚があります。
【結論：この本は買いか？】
迷いなく YES。
堀江貴文の“健康論”を単なるトレンドとしてではなく、信念と実践の記録として受け取れる人にとっては、確かな学びと気づきがあるはずです。
